幸せすぎるのも不幸だね

ただただ愛を叫ぶ場所

夏の終わりに想うこと

 

 

夏の終わりに、バイト先の先輩と仲良くなった。

 

 

その先輩は小柄で、可愛くて、仕事も完璧で、優しくて、可愛くて、笑顔が素敵で、私服のワンピースがめちゃくちゃ似合ってて、可愛くて、そんな先輩。可愛いがたくさん入ってしまうのは、本当にかわいいからだ。みんなが一目置いてるそんな存在。仕事中は口数が少なくて表情も割とキリッとしている、ラブリーな私服と勤務中のギャップはかなりやばい。好きになってしまう。(もし期待している人がいたら申し訳ないので先に言っておきますが、百合展開ではないです。)

 

その先輩と全然話した事の無かったある日、勤務中に突然呼び止められた。当然仕事の話だと思い、はいっ!と元気よく答えたら、ひなみやさんって乃木ヲタなんですか?と聞かれた。

 

 

 

 

ふぇっ?

 

 

 

絵に書いたようにうろたえた。ちなみに私は普段割と冷静な方だと思うけれど、それは頭で色々な可能性を考えて、どんな事が起きてもそんなに慌てなくて済むようにしているからだ。でも、いつもそうやって生きていると、予想してないものが来た時に本当にオロオロする。目が泳いでる人を、生で初めて見た、と友達に言われた事がある。私も見てみたい、慌てて目が泳ぐ人、、、、。

 

多分私はこの時もきっと目が泳いでいた。そこで私は咄嗟に「なんで知ってるんですか!?」と聞いた。完全に認めてしまっている。そうです、という言葉を使っていないのに完全に認めている。アドリブが苦手なのだ、無念。先輩は「リュックに生田さんのキーホルダーが付いていたから」と答えた。あ、そうだった。私リュックに付けてるわ、キーホルダー。まぁ隠すつもりもないしいいか、と思い「そうです、好きなんです。先輩もどうですか、CDいりませんか?♡」と数秒で方向転換してヲタクに誘い込む作戦に出た。すると、案外あっさり「あ、じゃあ欲しいです。1枚ください」と言われた。拍子抜け!

 

 

 

そんなやり取りがあり、1ヵ月弱が経った頃。その先輩が全国握手会に行く為にCDを買ったという情報が私に入った

 

 

 

完全にはまっている、、、、、

 

 

 

それを知った私は、あまりの急展開に焦った。あんなに清純な女子大生をヲタクに変えてしまったらどうしよう、余計なことしたかな、いやヲタクは楽しいけども、、、楽しいけども、、!!!!みたいな。必死の葛藤。考えた結果、私も全国握手会に付いていく事にした。案内人。1回しか行ったことないけど。頼りなさすぎるガイド。握手会の日まで、LINEで会話をしていると、先輩もかなりのアイドルヲタクという事が段々分かってきた。しかも地下アイドル。全然そんな風に見えない、、、

 

 

当日、その先輩とあともう1人の男の先輩(この人も私が勧誘した)の3人で会場に向かった。この日は本当にたくさんの人が居て、ライブを見るだけでもめちゃくちゃ並んだ。その為、話す時間があったので色々聞いていると、どうやら軽めの地下アイドルのヲタクではなく、かなりのヲタクだった。以下、発言の数々。

 

 

「私は、自分が握手する事によって、この子が少しでもいいお肉食べられればいいなって思うのが好きなんです」

「乃木坂のスタンドフラワーってこんなに豪華なんですか、、、、私、生誕祭の時ですらあんなに大きいの出した事無いです、、、」

「(なんで単色のペンライト買ったの?という男の先輩の質問に対して)いや、だって推しの子の色なんだから単色でいいじゃないですか、色変える必要ないし。2本単色があるのは、途中で推しメンがカラーを変えたからです、推し変じゃないです」

「私の推し、舞台女優になりたいって言って卒業したんですけど、今ユーチューバーなんですよね、、、、。」

「(ミニライブに人が押し寄せている光景を見て)なんだかちょっと悲しくなってきました。私が今応援している子達は、私がいくら頑張ってもこんな景色を見る事はできないんだなって思うと、、、、。この間のリリイベ、今日はたくさんの方が見に来てくれました!って言ってたんですけど8人だったんですよ、、、。」

 

どうですか、めっちゃヲタクじゃないですか、しかもかなり濃度高めの。あと、この人完全にこっちの世界の人だと確信したのは、ミニライブでのサイリウムの振り方ですね。手首の使い方がまじで長年の経験を物語っていました。

 

あとあと、推しが卒業してユーチューバーになるの辛くないですか。先輩もかなり落ち込んだらしいです、ユーチューバーはさすがにしんどい。心中お察ししますという感じ。もう立ち直ってましたけど。

 

 

本当に色んなお話をして、とても距離が縮まった。気がする。生まれて初めて誕生日が一緒の人だったし、もしかしたら運命の人かもしれない。(百合展開ではない)

 

 

 

 

夏が終わってしまう。気付けば秋になり、一瞬気を抜いたらあっという間に冬だ、多分。先輩がいつまでバイトを続けるか分からないけれど、もっと話したいなぁ。今度カラオケで鑑賞会をやる予定です。ちゃんとサイリウム持ってきてくださいね♡って言われました。もちろん、持っていきます♡

 

以上、ヲタクの話でした。なんとなく文が書きたくなった。

おしまい!!!!!