りんごか、みかんか、やっぱり
私が木下百花ちゃんと出会ったのは約3年前の大学1年生の頃。その頃の私は、人と関わるのが面倒だと思っていた時期だったので、大学に行っても窓際で1人本を読んでいたし、授業が終わるとまっすぐ家に帰るか、大学の図書館に行くかで、本当に地味な、昨日と今日が入れ替わっていても気付かないような日々を送っていた。毎日、楽しい事無いのかなぁと思いながら、何かに反発する事もなく、穏やかに生きていく事だけが目標。
私が木下百花ちゃんに出会ったのはそんな時。
家に帰ってからやる事もなく、毎日動画サイトでアイドルの動画を見ていた時になぜだかNMB48に辿り着いた。当時は『北川謙二』という楽曲が好きでよく聴いていたものの、そこまでNMBに詳しかった訳ではない。だけど私は、アイドルのオーディション番組を見る事が好きなので、NMBの第1期生オーディションの動画を見つけてから少しずつNMBに興味を持ち始めて他の動画も見るようになり、ゆるゆるとNMBにハマっていった。(ちなみに全然関係ないけど好きなオーディションの動画はモーニング娘。9期オーディションのやつ。ずっき〜、、、)
お化け屋敷で絶叫する小谷里歩ちゃんや、釣り講座を行う渡辺美優紀ちゃん、ドミノ作りでイライラする木下百花ちゃんなどにハマってどんどんNMBの動画を見ていると、劇場公演のMCで鋭いツッコミをする木下百花ちゃん、くいだおれタコ美に扮する木下百花ちゃん、色々な女の子をたぶらかす木下百花ちゃん、NMBでの推しメンを聞かれて「みるきー!!!!」と、甲子園のサイレンばりに叫ぶ木下百花ちゃん、BL劇場でイケメンすぎる演技をする木下百花ちゃん、など、いつの間にか関連動画はNMBではなく、木下百花ちゃんが中心となっていた。そして気が付けばそこは深めの沼で「え、、すき、、」「ももちゃん、、すき、、、、」と無意識に好意を口から発するようにもなっていて、私は木下百花ちゃんの沼に落ちたわけですよ。いとも簡単に。
毎日特別楽しいことなんか起こらなくて、同じだった景色が、木下百花ちゃんを見てからだと少し明るく見えて、世界はこんなに楽しい事で溢れていたのに自分が見落としてただけなんだなって気付けたし、何より、笑ってた方が人生楽しいなと純粋に思えてよく笑うようになったし、私も面白くなりたいな(?)とも思うようになった。
木下百花ちゃんが笑っている顔が好きで、マイクの持ち方が好きで、破茶滅茶に見えるけど根は真面目でブレずに芯を持ち続けてるところが好きで、カッコイイのに背が小さいから百合劇場の時はいつも厚底の靴を履いてくるところが好きで、いつもはツンツンしてるのにパフォーマンスになると誰よりも全力でアイドルしている姿が好きで、飛び抜けてハッピーな場所が好きだからという理由でアンパンマンミュージアムに行き、そこで会った小さい子に「プリキュアや!」と言われてしまう木下百花ちゃんが好きで、知れば知るほど好きになる要素しか無かった。
そして月日は流れ2017年9月20日。やっと、やっと木下百花ちゃんに会えると思った横浜アリーナでのライブ。それが私にとって、木下百花ちゃんに会える最後の機会になるなんて本当に想像していなくて、そうかアイドルってこういう事なのかと現実を突きつけられた気がした。突然すぎる卒業発表に戸惑いながらも、最後の機会を全力で楽しむ事しか私には出来なくて必死に目に焼き付けた。
オープニングから死ぬほどカッコイイ木下百花ちゃん(上の真ん中ね)
フリフリの衣装を着る木下百花ちゃん
ソロ曲プライオリティーで、ジャニーズかと思うほど女性エリアから黄色い声援をもらう木下百花ちゃん
プライオリティーで女性エリアに木下百花ちゃん現れた瞬間の悲鳴、まじで女性アイドルに向けられたものとは思えなかった
— ひなみや (@3hina8) 2017年9月20日
『わるきー』を、さや姉と一緒に歌う木下百花ちゃん(ももきーver)
彩ちゃんがギター持ってしんみりした感じで「次の曲は百花と一緒に歌いたいと思います、曲も2人で決めました、、」って言う所から始まる「わるきー(ももきーver)」最高だった。わるきーの衣装着た木下百花ちゃんがスタンドマイクに手をかけながら歌うももきー、ももきーすぎてももきー(語彙力)
— ひなみや (@3hina8) 2017年9月20日
木下百花ちゃんが出てくるたびに、大好きだという気持ちが溢れ出て、やっぱりNMBだったら木下百花ちゃんしかいないとステージに出てくるたびに確信するのにああもうステージに立っている姿を見る事が出来ないのかと思うと本当に苦しくて、ずっと泣いていた。どこに居ても派手な髪色のおかげですぐに見つけられて、1人柵によじ登ったり、走りながらぐるぐる回転したりで見ていて全く飽きない。何より百花ちゃん自身がものすごく楽しそうで、そんな姿を見てずっと泣いていたけど同時にずっと笑っていた気がする。
1番しんどかったのは『僕だけのSecret time』から『青春のラップタイム』にかけてで、メンバーのみんなが百花ちゃんへのサプライズとして書いた寄せ書きがスクリーンに出された瞬間、そこまで満面の笑顔だった百花ちゃんの目に涙が浮かんだ事。
(今の三田は百花さんがいたからここにいてます!三田麻央)
(号泣)(ももまお信者)
泣きたくないと言っていたのに、次の『青春のラップタイム』の時にはもっと号泣していた事。その理由を、みんなの笑顔が素敵すぎたからと言った事。
青春のラップタイムで、笑いながら号泣してる木下百花ちゃん思い出すだけで苦しい、あんなに涙が綺麗だと思った事ない
— ひなみや (@3hina8) 2017年9月20日
勝手に曲振りして『NMB48』を歌った事。木下百花ちゃんと太田夢莉ちゃんでバックステージに来た時、木下百花ちゃんがヘドバンをし始めたら、太田夢莉ちゃんも真似してヘドバン始めて、百花ちゃんが何してんねん笑みたいな感じで夢莉ちゃんを止めるも、止めない夢莉ちゃんを見てまたヘドバンを始めた事。さや姉と最後にちゅーしてステージから去って行った事。
とにかく木下百花ちゃんが何をしている時も吸い寄せられるようにずっと目で追いかけていて離せなかった。
私が卒業するんじゃないか?と思うくらい泣いたライブが終わって、ほぼ抜け殻のような状態になっていると、木下百花ちゃんによる終演のアナウンスが始まった。これが本当に最後かと思い、唇をきゅっと噛み締めながら涙をこらえてじっと耳をすましていると、百花ちゃんの力強い声で『みんな、愛してる!幸せになろうな!』という声が最後に聞こえてきて、また涙が止まらなくなってしまった。NMBで本当の愛を知ったという木下百花ちゃんが、私達のことを愛してると言ってくれて、その上で「幸せになるから」でもなく「幸せになってね」でもなく「幸せになろうな」という言葉を選んでくれる事が死ぬほど嬉しくて、この人の事を好きになって良かったと心の底から思えた。
もしオーディションの時に木下百花ちゃんが体操服を着ていなかったら注目していなかったかもしれない。もしあの時、木下百花ちゃんが髪の毛を派手にしていなかったら見過ごしてしまっていたかもしれない。もしあの時買ったCDの生写真が木下百花ちゃんじゃなかったら、こんなに好きになってなかったかもしれない。きっと色々な偶然が積み重なって私は木下百花ちゃんに辿り着いて、大好きになった。
木下百花ちゃんのおかげで私の世界はちゃんと色付いたし、輝いたよ。木下百花ちゃんに助けられた人がここに、確実に居るよ。本当にありがとう。そして今日までお疲れ様でした。
あぁ〜、木下百花ちゃんがアイドルになってくれて良かった。木下百花ちゃんがステージでキラキラ輝いている姿を見れて良かった。木下百花ちゃんが私と同じ時代に生まれてきてくれて良かった。木下百花ちゃんが気になり始めた3年前の私、あなたの目は間違ってないよ。
私にとって木下百花ちゃんは、本当に最高のアイドルで、忘れられない大切な人になるよ。
おしまい。
2017.09.27